映画製作サークルOlive

 コロナ渦で人との交流を求めて、大学二年生の春に映画製作サークルOliveに入りました。Oliveは年に二回ほど自主製作映画を撮るサークルです。人との交流を求めて入ったサークルですが、参加する中でものづくりの面白さや、組織の一員として仕事をする責任などを知りました。ここでは、作品づくりの様子や自分の経験についてまとめています。

~自主製作映画とは~

 Oliveでは脚本づくりから、カメラ、音声、演出、編集まで全て映画を一から自分たちでつくっています。サークルでは年に二回、新歓で上映する10分程度の短編映画と、立教大学の文化祭(SPF)で上映する40分程の長編映画をつくっています。他にも、サークル新入生向けのワークショップや有志などで映画をつくることもあります。新歓作品やSPF作品はYouTubeにも上がってるので興味のある方はこちらのリンクからみてみて下さい()。

~音声と編集の仕事~

  私は二年生になってこのサークルに入り、主に2022年度の新歓作品や有志の作品づくりなどに参加しました。 映画づくりへの参加は、役者、脚本・監督、カメラ、音声、演出などの役割から選んで参加できますが、私は音声を担当することが多いです。

 音声は主に役者の台詞を録音する仕事です。単に音を撮るのではなく、ノイズの確認をしたり音割れしないように音量調節したりと、繊細な作業が求められます。また台詞だけでなく、物音や足音、環境音などもとったりすることもあり、色々な音をとるのが楽しいです。録音という作業自体は地味ではありますが、台詞がちゃんとれていないと映画の見やすさを阻害して、作品の質を下げてしまうので、責任感をもって担当しています。

 

撮影の様子
新歓作品「Guardians」

 また、新歓作品の製作では、編集にも携わりました。映画は、脚本の内容を場面展開ごとにシーンに分け、その1シーンをさらにカットという細かい単位に分けて撮影します。編集は、主にそのカットをつなげたり、さらに映像のいらない部分を切ったりする作業で、希望者でシーンごとに分担して作業しています。どこで映像を切るか、どのアングルの映像を使うか編集者の裁量によって作品内容自体の印象も大きく変わるので製作過程最後にして重要な仕事になります。

編集画面(再現)

 どの映画も、約3ヶ月ほどの準備・撮影期間の中で完成させます。新歓作品などは、12月から撮影の計画をたて始め、約7回ほどの撮影日を設けて撮影しました。それでも完成した作品は約10分程度に収めて作成します。ものづくりの裏側には、表に出ない労力や沢山の人の関わりがあることを知り、コンテンツの見方が少し変わりました。